Business Bar Business Bar BLUE CRANE
山口県中央会青年部 山口県中小企業団体中央会青年部
BLUE CRANE

LINK <コラム>ツルのひと声
  水津診断士のコラム

フェイスブック


 作ろう青年部!〜青年部の意義とあり方〜
組合青年部の意義組織管理事業財務組合青年部のあり方

3.管理のあり方

 組合青年部は、会員の自発的参加と民主的運営を旨とする組織であるから、その管理運営は自主的、民主的であるとともに、会員である青年経営者および経営管理担当者のニーズを発掘し、開発し、把握することによって組合青年部活動を活発に行い、この活動を通じて会員のニーズを速やかに実現できる管理体制を取らねばならない。
  しかし、専従者を置くことのできない状態にある殆んどの組合青年部にとっては、いたずらに複雑な管理体制をとることよりはむしろ、どの会員にでもよく分かるような簡素で明確な管理体制とし、組合青年部活動が迅速有効に実行できるような管理体制が大切である。


3−1 会則類

  組合青年部の会則類は組合青年部の目的と、その実行のための各種の手段を定めたもので、総ての青年部活動の原則となるものである。
  会則等の設定、変更、管理等については、細心な注意と組合青年部としての理想をもってのぞまなければならない。
  組合青年部が親組合の内部機構である場合には、組合青年部によっては、会則の代わりに「規約」と云う名称を使っている例もみられるが、名称にかかわりなく、親組合の総会において承認を受ける必要があるので留意する。
  会則類の管理にあたっては、次のようなことを留意することが大切である。
イ 会則は、組合青年部の目的とその実行手段を定めたものであり、会員として、会則にもられた目的と、その実現のための実行手段と各種の約束ごとに共感し、会員としての自負と帰属意識を持たせなければならないのであるから、なるべく網羅的に記載するとともに、実情に合わなくなったときは、遅滞なく変更すること。
ロ 他の組合青年部の会則、親組合等の定款等は会則の設定、変更に際して参考となるものであるが、単に機械的模倣は厳につつしみ、組合青年部の実情に即したものとすること。
ハ 会則は組合青年部活動の原点となるものであるから、会則の目的とするところ、すなわち組合青年部の目標となるところ、その実行の手段と、各種の約束ごとについて、会員の総てばかりでなく、新たに会員となって来る者にも十分納得・理解し、心から組合青年部活動への参加意識を高揚させれような説明をしなければならない。そのことによって、会員相互の連帯感の醸成と意識の高揚をはかることになるのである。


3―2 総会

  総会は、組合青年部会員の参加による意思決定に関する最高機関である。
  総会には、会員の意思を組合青年部に反映させることが、組合青年部の存在と発展のために最も基本的な要件であり、組合青年部活動について会員のコンセンサスと参加を得ることが大切な要件となる。
  したがって、会則に定めてある総会付議事項ばかりでなく、役員が必要と認めた事項はなるべく多く総会にかけるとともに、会員の理解と参加を得るために周知させることが適当と思われることは、十分意をつくして説明・報告するこが大切である。それぞれの議案については「賛・否」いずれにしても論議をつくすべきで、形式に流れた総会は最も好ましくない。
  総会の開催数については、会則に定めた定期的な総会はもとより、総ての会員に諮ることや周知させることが好ましい事項があるときは速やかに全体会議を開くべきであろう。
  議案等について親組合または他の関係機関から協力を得ておかなければならないような事項については、役員等が事前に意志疎通を図っておく配慮も組合青年部の健全な運営のために大切である。
  また、総会の議事録については、事務局の体制が充実してはいないとは思われるが、形式を整えるとともに議事の審議・討論の経過と結論が明瞭となるように作成しておくことが大切である。


3―3 役員会

  組合青年部の規模によっては、幹事は3〜4人のところも見られるが、事業の質・量および会員や支部の数等に応じて、運営のしやすい役員数が適当であろう。
  役員会には会長、副会長、役員が出席し、総会に諮る必要のない日常活動に関する事項を決定するので、毎月1回とか2ヵ月に1回開催することとし、第1月曜日というように特定の日を定めておくことが、各役員の日程調整に役立つであろう。
  議事によっては、必要に応じ会長の裁量に委ねる等、機動的に決定することを配慮するとともに併せて、会長等特定の役員に過重な負担とならないことを配慮する必要があろう。
  また、親組合との意志疎通を図り組合青年部活動に対する親組合の理解を深めるためにも、役員会への親組合の役員を定例的に招いてパイプ役をはたしてもらうことも必要であろう。
  なお、各事業の実施機関として部会、委員会を設け事業の迅速に実施できる体制を考えることも必要であろう。


3―4 役員

  役員は、役員会の構成員として日常的な事項の決定をする。(意思決定)とともに、組合青年部活動の企画と実行の中心となる(実行)。組合青年部の役員は、意思決定と実行の二つの役割を持っているのが殆んどの組合青年部の例である。
  したがって、役員の選任にあたっては十分にその任に適する者を選ぶように留意すること。
  組合青年部の中には、役員を輪番制で選任している例もみられる。この方法には役割を担当させることによって人材育成、視野を広める等いくつかの長所が認められるが、その組合青年部に適した一定のルールと基準を厳守することが大切で、安易に変更したりすることのないように留意する。
  役員の選任等については、次の事項に留意する。

イ 役員は組合青年部活動の企画、実行、総会において担当部門の説明、役員会における決定等を行う。
  すなわち、決定機能と執行機能を併せもつ組合青年部が多いので、この人選については、次の条件がみたされることが望ましい。
(1) 責任感が旺盛であること
(2) リーダーシップと実行力のあること
(3) 組合青年部活動に情熱と意欲をもって、積極的に尽力できること

ロ 役員のうちから、会長を選任し、対外的折衝、実行等にあたらせているが、必要に応じて副会長や各事業毎に福利厚生部長、講習会部長、企画部長等を選任して、役割の分担制をとり青年部活動が会長等、特定の人に過重な負担とならないよう配慮すること。

ハ 会長は、組合青年部の代表として、対外的に各関係方面と折衝にあたり、対内的には会員の意思の統一とリードと諸活動の最終責任者としての役割を担うこになるのであるから、その資質については前記イ(1)〜(3)の条件を兼ね備えていることはもちろん、まだ組合青年部の設立の日が浅く会員の連帯感の醸成、意識の統一、目標の理解が不十分な段階においては、よい意味でのワンマン性を備えていることも必要であろう。


3―5 事務局

  どの組合青年部にとっても、専従の事務局を設けることは殆んど不可能に近い状態にあるが、組合青年部の機能として事務局が必要であることはいうまでもない。
  そこで、多くの組合青年部では、母体である親組合の事務局に組合青年部の事務局を依頼したり、若い会員や役員を事務局担当者としている組合青年部もみられるが、後者の場合は事務的な訓練としての意義も認められる。
  事務局は総務担当役員および会計担当役員が分担している。
  総務担当役員は、各事業担当役員の連絡・調整の役割と庶務的役割を担当し、会計担当役員は、会費の徴収、管理、決算を担当している。



[ HOME ]
組合青年部の意義組織管理事業財務組合青年部のあり方
電子メール
BLUE CRANE /  山口県中小企業団体中央会青年部
  山口県山口市中央4丁目5番16号
山口県商工会館6F 山口県中小企業団体中央会内
TEL:083-922-2606 FAX:083-925-1860